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Title

スクールフェスティバル -秋桜祭奇譚-【ANGE】

Story

大江戸高校の世界史教諭として勤務する「明智大五郎」(名前変更不可)は、学校の問題児ばかりを集めた風紀委員会の顧問をやらされていた。そんな明智が楽しみにしていた学園祭「秋桜祭」が突如中止されるという事態が起こる。理由は、年々増加する秋桜祭を利用しての売春だった。明智は自分のクビを賭けて秋桜祭の決行と犯人の逮捕を誓う…。

学園祭推理AVG。業界初(?)の人物組み合わせシステムが唸る。

Feel

「人物組み合わせ型推理(?)AVG」、まあ推理は勝手にするんだけどね。

この作品、まずAVGの肝である各キャラの個性が上手く書き分けられていてキャラ的に面白い。
システム的には、顔ボタンをクリックするだけで、話が進んでいくタイプのAVG。
基本的に、一人ずつ順番にクリックしていけばスムーズに進んでいく。慣れるまで、ちょい面倒だけど詰まることはまずないだろう。
たまに、誰と誰に仕事をやらせるかといった選択が出来るシーンになるけど、ここが結構面白い。

美帆と晶に事件の聞き込みをさせると美帆のがさつさで失敗し、灯と晶では育ちの差がありすぎて失敗する。
こういう組み合わせを選ぶのが結構楽しい。何回でもやり直せるし、別にゲームオーバーに直結するわけじゃないから、お遊びでダメそうな人選をするのが楽しい。

ストーリーは、ゲームオーバー無しの一本道だけど各キャラの個性を活かした展開には引き込まれるものがある。ノリ的には、学園ドタバタ系に位置するこの作品。登場人物は以下のとおり。

●舎禄悠里
沈着冷静な学校のホームズ。学園内で唯一愛猫「ワトソン君」を持ち込むことを許された生徒。仇名の由来にもなった鑑識眼は只者ではなく、テストの問題を全部予想し、みんなに100点を取らせたこともある猛者。

●阿笠灯
ピンク髪の財閥のお嬢様。極度のあがり症で「…」が口癖。エンディング後も処女なのは彼女だけ。流石は、アイドル!

●長谷川美帆
愛用の半纏がトレードマーク。コテコテの時代劇マニアで主人公のことを「明智の旦那」と呼ぶ活発少女。おまえと呼ばれることに憧れている節アリ。

●遠山晶
風紀委員のリーダーにして女番長。人気、実力ともに申し分なし。

●大岡栞
IQ200以上という天才にして不登校少女。悠里が理論派の天才なのに対し、栞は推理派の天才。緑の髪にバンダナが映える。

●弁天菊乃
金髪がまぶしい美人教師。ゲームを進めていくと意外な事実が…

これらが片っ端から明智に惚れていくっていうのもいかにもお約束。
ちゃんと話も終わっているし、後日談(エンディング)もそれぞれに用意されているので、明るい学園AVG好きならオススメの作品。

Favor

風紀委員全員(あえて言うなら悠里。「やっちゃって、ワトソン君」の号令で今日も明智は爪研ぎ台に…)

Point

75点(実は、かなり楽しめる作品。主人公の明智もイヤにならない程度にバカだし)

Review Date:2000/11/11
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